転職したよ、やりたいことがある場所へ(前編)

リスクだらけのアラフィフにも関わらず、無謀にも転職しました。

現在お世話になっている会社(以下、現社)は、何処の馬の骨とも分からないおっさんをよく採用したものだなとも思いますし、自分の見込み通りだったこの会社、やはり素晴らしいと思えるし、このような環境に身を置くことができてよかったと心から納得し、また感謝しています。

現社の仕事の内容が、これまでの知識や経験を使って更に展開できる未来が見えたこと、会社の規模が比較的小さく、仕事のダイナミズムやテンポ感が自分に合っていそうだったこと、会社自体の理念やミッション、考え方などの根本的な部分にこれからの自分の人生の時間を使う価値が十分にあると判断できたことが、職場を変えるという決断をした大きな理由になります。

以前の職場(以下、前社)は、働きやすい環境を実現したいわゆる大企業であったし、平均年収も国内の業界ではかなり良い方でしたので、同僚や周辺からもなんで辞めるのか理解されませんでした。

しかし、その職場では、自分がやりたいことができない状況でした。そして、誰のためなのか相手の見えない仕事を賛同できない方法でそれっぽくこなしながら、意思のない歯車の一つとして退職まで過ごすことに対して、それに、何も変わらないことが求められる仕組みにも、サヨナラしたいと思いました。

残念ですが、私の中のトータルな評価では、希望とか信頼とかよりも絶望と不信感が優ったのだと思います。それに、果てしなく広がる外の世界に出ることもせずに、ただ暗澹たる思いを持ちながら居続けることに我慢ができなくなったのです。

また、長く継続していた社員株主会で購入した自社株の時価総額も、昨今の日本株ブームの超神風を受けてちょっとやそっとではびくともしないような額になってしまい、安心感を持って自分の納得いく行動をする助けの一つになりました(とは言え、子供とお嫁様が最も心強い支えとなってくれたこと、ここに記しておきます)。

結果的に、以前よりも広いフィールドを舞台にした現職に無事に就くことができたので、かなり満足ですし、新しい職場の皆さんも、真摯に仕事に取り組む素晴らしい組織を築きつつあり、自分の判断・決断は正しいものだったと自負しています。

当面は、行政官庁や海外の中堅企業やベンチャーと共同して、自分なりの次のステップを形作っていきたいですし、私にチャンスを与えてくれた現社や多くのステークホルダーに、そして何よりも自分のために、細部に魂を込めることを忘れずに、前に進んでいきたいと思っています。

よろしくお願いします。